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セレクトノート ― 迷ったときの、小さな相談相手。

AUDIO

EarFunのイヤホンは、なぜ1万円以下で買えるのか

イヤホンを選ぶとき、いちばん迷うのは価格のラインだと思います。3,000円のものと30,000円のものでは、たぶん音も違う。でも、その間に何が挟まっているのかが、いまいち見えない。

EarFunは、その「間」のところに商品を並べているブランドです。今回私たちが公式ストアを眺めて驚いたのは、9,990円のモデルにLDACもaptX LosslessもANCも入っていることでした。安いから機能を削いでいる、という並びになっていないんです。

この記事では、EarFunの主要3機種を仕様表ベースで並べて、どこで差がつくのかを整理します。実際に音を聴いたレビューではありません。数字と、公式が書いていることの範囲で比べました。

結論:1万円以下でANCと音質を両立したい人

先に結論を書きます。EarFunが向いているのは、1万円前後でノイズキャンセリングと高音質コーデックの両方を欲しい人です。逆に、音の好みがはっきりしていて「このメーカーのこの音じゃないと嫌だ」という人には、通販の写真と仕様だけでは足りないと思います。

3機種の役割は、ざっくり分かれます。

この3つさえ押さえれば、EarFunのラインナップの大半は説明できます。ほかのモデルは、この3機種を予算や用途でずらした位置にあります。

公式ストアは全国送料無料、30日間返金保証つき。まずは在庫と現在の価格を確認してみてください。

EarFun公式ストアを見る

EarFunはどんなブランドか

EarFunは、世界100カ国以上で展開しているオーディオブランドです。日本では完全ワイヤレスイヤホンを中心に、オープンイヤー型、ヘッドホン、UBOOMというスピーカーシリーズまで扱っています。

価格帯はおおむね2,500円から17,000円まで。中心は7,000〜10,000円で、いわゆる「1万円以下でどこまでやれるか」を毎回試しているようなブランドに見えます。

公式ストアの表示で、地味にありがたいのがこの3つです。

イヤホンは「合わなかった」が起こりやすい買い物です。30日返金保証があると、最初の1週間で判断しなくていい。これは思っている以上に大きいと思います。

返金・保証には条件があります。購入前に公式サイトの「保証と返品について」を確認してください。

3機種の比較表

項目Air Pro 4Air Pro 4+Clip 2
価格(税込)9,990円
通常11,990円
13,990円9,990円
装着方式カナル型カナル型オープンイヤー型(耳を挟む)
ドライバー10mm 複合フィルムデュアル(1BA+1DD)公式ページ参照
Bluetooth5.46.0公式ページ参照
ANC最大50dB最大50dBなし(開放型)
再生時間11時間/52時間12時間/54時間公式ページ参照
コーデックLDAC / aptX LosslessLDAC / aptX Lossless / LC3公式ページ参照
防水IPX5(イヤホンのみ)IP55公式ページ参照
ケース込み重量56g54g公式ページ参照

※2026年10月時点のEarFun公式ストア掲載情報より。再生時間はANCオフ時のイヤホン単体/ケース込み。Clip 2は今回確認した範囲で仕様表の記載が揃わなかったため、公式商品ページをご確認ください。

表を並べると、Air Pro 4+が上なのは間違いありません。ドライバーが2基になり、Bluetoothが6.0になり、バッテリーが1時間延びる。4,000円の差としては、素直に妥当だと思います。

でも、です。Air Pro 4で足りない人がどのくらいいるのかを考えると、話は変わってきます。ANCは同じ50dB、LDACもaptX Losslessも同じように載っている。違うのは「音の作り込み」と「将来の規格への余裕」です。ここに4,000円を払うかどうかは、好みの問題に近い。

Air Pro 4|9,990円の基準点

Air Pro 4は、公式ストアで「売上第1位」と表示されているモデルです。2024年8月の発売以来、いちばん売れているという表示がついています。

仕様を並べると、こうなります。

この中で、私たちが「ここが効くな」と思ったのはマルチポイントとワイヤレス充電です。地味ですが、毎日使う道具としてはこの2つがあるかないかで満足度が変わります。PCとスマホを同時につないでおけると、Web会議の途中でスマホが鳴っても切り替えなくていい。

もうひとつ、公式ストアでは「VGP 2025 金賞」「VGP 2025 コスパ大賞」を受賞したと案内されています。第三者の評価がひとつあると、初めてのブランドでも踏み出しやすいですね。

注意点は、LDACはiPhoneで使えないこと。これはEarFunに限らずAndroid向けのコーデックです。iPhoneで使うならSBC接続になり、ハイレゾの恩恵は受けられません。この点は次のSEO記事でもう少し詳しく書きました。

9,990円(通常11,990円)。まずはここから見るのが、いちばん失敗が少ないと思います。

Air Pro 4の価格を見る

Air Pro 4+|13,990円で何が変わるか

Air Pro 4+は、EarFunがいま「最新フラッグシップ」と書いているモデルです。価格は13,990円。1万円のラインを超えてきます。

Air Pro 4との違いは、はっきり3つあります。

  1. ドライバーが2基:バランスドアーマチュア(BA)とダイナミック(DD)のハイブリッド。高域と低域を別のドライバーに任せる構成です。
  2. Bluetooth 6.0:Air Pro 4は5.4。数字だけ見れば新しい規格です。
  3. バッテリーが12時間/54時間:1時間ずつ延びています。

防水はIP55になり、ケース込み重量は54gとわずかに軽くなっています。項目だけ見ると着実な進化です。

ただ、ここで一度立ち止まりたい。BA+DDのハイブリッドは、音の分離が良くなる反面、つなぎ目のチューニングに好みが出ます。1DDの素直さが好きな人もいる。だから「高いから良い」と決めつけず、できれば視聴できる場所で聴き比べてほしいところです。通販だけで決めるなら、30日返金保証を前提に考えたほうが安全です。

当サイトでは実機での聴き比べはしていません。音の傾向について断定はしません。仕様の違いのみを記載しています。

Clip 2|耳を塞がないという選択

Clip 2は、耳の穴を塞がず、耳たぶを挟むように装着するオープンイヤー型です。価格は9,990円。

この形の良さは、周囲の音が聞こえたまま音楽を聴けることです。自転車に乗るとき、子どもと一緒にいるとき、在宅で呼びかけに気づきたいとき。カナル型だと、どうしても「聴こえない時間」が生まれます。

逆に、向かない場面もはっきりしています。

オープンイヤー型は構造上、低音が逃げやすく、音漏れもゼロにはできません。静かなカフェや図書館で大音量にするのは避けたほうがいい。このへんは製品の良し悪しではなく、形の性質です。

EarFunにはClip(7,990円)という前世代もあります。Clip 2との違いは公式ページで確認できますが、予算を優先するなら旧モデル、装着感の改善を取るならClip 2、という選び方になります。

耳を塞がないタイプが初めてなら、まず公式の商品ページで装着イメージを見てみてください。

Clip 2を公式ストアで見る

向かない人

向いている人

  • 1万円前後でANCと高音質を両立したい
  • AndroidでLDACを使ってみたい
  • PCとスマホを同時につなぎたい
  • 初めての完全ワイヤレスで、失敗を避けたい
  • 耳を塞がないタイプを試してみたい

向かないかもしれない人

  • iPhoneでハイレゾ再生をしたい(LDAC非対応)
  • 音の傾向を試聴せずに決めたくない
  • ノイキャンの最上位を求める(価格帯が上がる)
  • 1万円を1円も超えたくない
  • 落としてもいいように、とにかく安いものが欲しい

「向かない」と書いたものの中に、私たちがよく引っかかるのが最後の項目です。EarFunは安いですが、捨てる前提の価格ではありません。18ヶ月保証がついているのは、長く使う想定があるからでしょう。そう考えると、1万円以下で「ちゃんと使う1台」を選ぶ場所としては、かなり良いポジションにいます。

買う前に確認する4点

  1. iPhoneかAndroidか:LDACとaptX LosslessはAndroid向けです。iPhoneならSBC接続になります。ここを間違えると「思ってたのと違う」になりやすい。
  2. 装着方式:カナル型かオープンイヤー型か。通勤で使うのか、家で使うのかで答えが変わります。
  3. ケースの大きさ:重量は載っていても、縦横の寸法は見落としがち。ポケットに入れるなら商品ページのサイズ表まで確認を。
  4. 保証の条件:18ヶ月保証は購入者登録などが条件になる場合があります。30日返金保証も、返品時の送料や状態の条件を読んでおくと安心です。
編集部のひとこと

イヤホンの記事を書くたびに思うのは、「音がいい」って言葉が便利すぎるということです。低音が強いのも、高音がきらびやかなのも、ぜんぶ「いい音」で済ませられてしまう。だからこの記事では、音の話をできるだけ数字と仕様に置き換えました。

そのぶん、つまらない記事になったかもしれません。でも、1万円を出す前に読むものとしては、こっちのほうが役に立つはずです。最後に音を決めるのは、あなたの耳と、いつも聴いている曲ですから。

よくある質問