ROBOT VACUUM
ルンバ、結局どれを買えばいいのか
ルンバの製品ページを開くと、まず目が滑ります。Plus、Max、Combo、Vac、AutoWash、AutoEmpty。英単語が並んでいて、どれが上位なのかも分からない。
私たちも最初はそうでした。なので、いったん名前を忘れて、「ステーションに何をさせるか」だけで整理し直しました。これで、ほとんど迷わなくなります。
この記事は実機レビューではありません。公式ストアの価格と、公式が発表している仕様の範囲で比較しています。
目次
結論:ステーションに何をさせるかで決まる
ルンバの価格差は、ほぼステーションの機能で決まります。本体の吸引力も上がりますが、体感の差は「手をどこまで貸してくれるか」のほうが大きい。
整理すると、こうなります。
- ゴミ捨ても、モップ洗浄も、全部やってほしい → Max 775 Combo(199,800円)
- ゴミ捨てとモップ洗浄を、日本の住居サイズで → Plus 515 Combo(129,800円)
- 水拭きはいらない。ゴミ捨てだけ自動で → Max 715 Vac(99,800円)
この3択で、たぶん8割方は決まります。残りの2割は、設置場所が取れないとか、ペットがいるから毛の絡みが気になるとか、そういう個別の事情です。
公式オンラインストアは3,980円(税込)以上で送料無料。下取りやサブスクの案内も同じページにまとまっています。
アイロボット公式ストアを見る2026年10月のラインナップ
公式サイトの「製品一覧」を上から眺めると、大きく4つの系統に分かれています。
- Max Monster 875:最上位。吸引力5倍(Roomba 505比)、温水モップ。セット販売で249,800円前後
- Max 775 Combo / Max 715 Vac:フラッグシップ群。吸引力4倍(Roomba 105 Combo比)
- Plus 515 Combo:機能と価格のバランス型。日本の住環境向けに46%小型化(Plus 505 Comboと体積比)
- Mini / Mini Slim / 105 Combo:エントリー〜コンパクト。3万円台から
名前の法則も、実は単純です。Comboは水拭きあり、Vacは掃除機のみ。AutoWashはモップまで洗うステーション、AutoEmptyはゴミだけ自動で集めるステーション。これだけ覚えれば、商品名を読めるようになります。
比較表
| モデル | 価格(税込) | 水拭き | ステーション | 吸引力の公称 |
|---|---|---|---|---|
| Roomba Max Monster 875 | 249,800円前後 セット販売 | あり(温水モップ) | AutoWash | 5倍(Roomba 505比) |
| Roomba Max 775 Combo | 199,800円 | あり(伸縮モップ) | AutoWash | 4倍(105 Combo比) |
| Roomba Plus 515 Combo | 129,800円 | あり | AutoWash | 3倍(105 Combo比) |
| Roomba Max 715 Vac | 99,800円 | なし | AutoEmpty | 4倍(105 Combo比) |
| Roomba Mini Slim | 3万円台 | あり(床拭き) | SlimCharge 充電スタンド | 公式ページ参照 |
※2026年10月時点のアイロボット公式サイト掲載情報より。「◯倍」は各モデルページに記載された比較対象機種との比で、測定条件はメーカーにより異なります。価格はキャンペーンで変動します。
表を見て分かるのは、Plus 515 ComboとMax 715 Vacの価格差が3万円だということです。この3万円で、水拭きとモップ洗浄が付くかどうか。ここが最初の分岐になります。
Plus 515 Combo|129,800円
Plus 515 Comboは、いまのラインナップでいちばん「普通の家」に寄せてきたモデルだと思います。価格は129,800円。
特徴は、なんといっても46%の小型化。Plus 505 Comboとの体積比でこれだけ小さくなっています。ロボット掃除機を買わない理由のひとつに「置く場所がない」がありますが、そこに正面から答えてきた形です。
吸引力は従来比3倍(Roomba 105 Combo比)。最上位の4倍と比べると1段落ちますが、3倍でも十分というのが正直なところです。日本の住まいの床は、土足の海外の家ほど汚れません。砂や米粒を吸う頻度より、髪の毛やホコリを毎日拾ってくれることのほうが大事だったりします。
ステーションはAutoWashで、ゴミ収集とモップ洗浄の両方に対応。公式では「ルンバプレミアム特典」として、保証延長や専用サポート、交換用アクセサリーの同梱が案内されています。ここは購入前に、対象モデルと内容を公式ページで確認してください。
私たちがこのモデルを「最初の1台」に勧めやすいと思うのは、価格と設置サイズのバランスです。20万円を超えると、どうしても「元を取れるのか」を考えてしまう。13万円なら、日々の手間が減ることを素直に喜べるラインだと思います。
日本の住環境向けに小型化したモデル。設置スペースが心配な人ほど、寸法を確認してみてください。
Plus 515 Comboの価格を見るMax 775 Combo|199,800円
Max 775 Comboは、公式が「フラッグシップ」と書いているモデル。価格は199,800円です。
Plus 515 Comboとの違いを、公式の表現から拾うとこうなります。
- 吸引力が4倍(Roomba 105 Combo比)
- 伸縮モップが隅まで届く
- ペットの毛を意識した設計
- ルンバプレミアム特典(メーカー保証3年・専用ダイヤル・アクセサリー同梱)
「伸縮モップ」は、モップが横にせり出して壁際や家具の脚の周りを拭く仕組みです。水拭きロボットの弱点は、どうしても四隅が残ること。そこに手が届くのは、水拭きを本気で任せたい人には大きい差です。
7万円の差をどう見るか。私たちなら、ペットがいるか、子どもが小さいかで判断します。床に落ちるものの量と質が違うと、吸引力とモップの差は毎日効いてきます。逆に、一人暮らしでフローリング中心、週に1回は自分でも掃除機をかける、という生活なら、Plus 515 Comboで十分だと感じます。
「4倍」「3倍」は、それぞれ別の機種との比較値です。Max 775 Comboの4倍はRoomba 105 Combo比、Plus 515 Comboの3倍もRoomba 105 Combo比。つまり同じ基準で比べた数字なので、両者の差は約1.33倍ということになります。この読み方は次の記事で詳しく書きました。
Max 715 Vac|99,800円
ここが、いちばん見落とされているモデルだと思います。Max 715 Vac、99,800円。
吸引力はMax 775 Comboと同じ4倍(Roomba 105 Combo比)。違うのは水拭きがないことだけ。ステーションはAutoEmptyで、ゴミの自動収集には対応しています。
「水拭きなんて要らない」という人は、思っているより多いはずです。フローリングに水を撒いて拭く習慣がない。キッチンの油はその都度拭く。そういう生活なら、水拭き機能は使わないまま終わります。使わない機能に7万円払うのは、もったいない。
一方で、水拭きがないと、ステーションは小さくなります。モップを洗うための水タンクと排水タンクが不要になるからです。設置場所に余裕がない家では、これが決め手になることもあります。
10万円を切る価格で、吸引力は最上位クラス。このモデルが候補に入っている人は、一度立ち止まって「水拭きを本当に使うか」を自問してみてください。
コンパクトな選択肢
3万円台からあるのが、Roomba Mini Slim などのコンパクト系です。スキマに立てかけて収納できるSlimCharge充電スタンドが特徴で、一人暮らしやワンルームに向いています。
ただし、このクラスはステーションの自動化度が下がります。ゴミを自分で捨てる頻度が増え、モップの洗浄も手作業になります。「全自動を買う」というより、「毎日の掃除機がけだけでも省きたい」という位置づけです。
価格は公式ストアでも時期によって動きます。3万円台という表示を見かけたら、その時点の条件を確認するのがいいと思います。
買うか、借りるか
アイロボットには「ロボットスマートプラン+」という公式サブスクがあります。月額1,180円〜で、機種によって金額が変わります。
購入とサブスクの違いは、ざっくりこの3点です。
- 初期費用:購入は一括。サブスクは月額のみで始められる
- 所有権:サブスクは返却前提。引っ越しや買い替えのときに身軽
- メンテナンス:サブスクには故障時の対応が含まれるプランがある
20万円のモデルを月額で借りると、単純計算では購入より高くつきます。ただ、「3年使ってみて合わなかったらやめる」ができるのは、ロボット掃除機では大きな利点です。生活スタイルに合うかどうかは、使ってみないと分かりませんから。
私たちなら、初めての1台はサブスクか10万円前後の購入、2台目以降は購入、という順番で考えます。
向かない家
向いている家
- 床に物が少なく、ロボットの通り道を確保できる
- フローリング中心で、段差が少ない
- 毎日の掃除機がけを、まるごと手放したい
- ペットや子どもの髪・ホコリが気になる
- ステーションの置き場所に困らない
向かないかもしれない家
- 床にケーブルや物が多い(からまりやすい)
- カーペットの毛足が長い部屋が中心
- 段差や敷居が多く、部屋をまたげない
- そもそも毎日掃除する習慣がない(使わなくなる)
- 本体価格を3年で回収したいと考えてしまう
最後の項目は、少し意地悪な書き方かもしれません。でも、ロボット掃除機は「買えば掃除する」ものではなく「置いておけば勝手に掃除する」もの。習慣の代わりにはなりますが、習慣そのものにはなりません。ゴミを捨てる、フィルターを掃除する、たまにブラシの毛を取る。この3つは、どのモデルでも残ります。
まずは公式サイトで、自分の部屋に置けるステーションの寸法を確認してみてください。そこがクリアできれば、あとは予算で決まります。
ルンバのラインナップを見るロボット掃除機の記事を書いていて毎回思うのは、「掃除が楽になる」は半分だけ本当だということです。掃除機をかける時間は消えます。でも、床に物を置かないように気をつける時間は増える。結局、住まいの整え方が問われる家電なんだと思います。
それでも、帰宅して床がきれいだと、ちょっと嬉しいんですよね。あの「ちょっと」の積み重ねに、十数万円を払う価値があるかどうか。そこは、その人の生活次第だと思います。
よくある質問
Comboは水拭き機能つき、Vacは掃除機のみです。Comboにはモップを洗うAutoWashステーションが付き、Vacにはゴミを自動で集めるAutoEmptyステーションが付くのが基本です。水拭きを使うかどうかで選んでください。
使えます。Plus 515 Comboは日本の住環境向けに小型化されたモデルで、マンションのリビングでも置きやすい設計です。ただしステーションの寸法は機種ごとに違うため、設置予定の場所の幅・奥行き・高さを測ってから選んでください。
自動ゴミ収集つきのモデルは、ステーション内の紙パックやダストボックスにゴミが溜まるまで、本体のゴミ箱を毎回空ける必要がありません。交換頻度は機種と使い方で変わります。ランニングコストとして、消耗品の価格も購入前に確認しておくと安心です。
長く使う前提なら購入のほうが総額は安くなるのが一般的です。一方、初めて使う場合や、引っ越し・買い替えの予定がある場合は、月額で始めて合わなければやめられるサブスクのほうがリスクは低くなります。金額は機種と期間で変わるため、公式サイトで試算してください。